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デスモンドはコルトレーンに憧れたのか?

ジャズで会話をしたいのなら
色々なリズムをしってしまった今の時代となっては
Be-Bopの言語は知らないと会話どころか挨拶にもならないし
避けては通れない。(サックスだけかなーー??管楽器だけかなーー??)

2-5-1の練習するならまず手始めにもBe-Bopのスケールやるでしょ。

でも、だからといって楽しい演奏になるのか
私らしい演奏になるのかいつも悩んでいた。
K先生には「マミ節が無い」と言われたこともあった。

私は「吹きまくる」ことが苦手だし
変な音を出すこともしたくない
でも
私が「変」って思ってるだけで
アウトした「いい音」なのかもしれないし・・・
だからといって
やっぱり私にはできないことが多い。

時にはブレスを取るのも忘れて
永遠と吹きまくってみたい。
でも、それがカッコいいジャズの全てではないとも思う。


思いはいろいろ巡って
アート・ペッパーはコルトレーンの影響を受けたと聞いたことがあるけど
ふと、
《ポール・デスモンドはジョン・コルトレーンに憧れたことがあるのだろうか?》と
思いを向けてみた。

パッと思う印象ではこの二人はまるで違う感じがするし
それぞれの世界観、いわゆる『○○節』というものがある。

生まれた年を調べてみたら
デスモンドは1924年
ペッパーは1925年
コルトレーンは1926年
デスモンドが3年生の時ペッパーは2年生で
コルトレーンが1年生という同世代の彼ら。

ちなみに、チャーリー・パーカーは1920年生まれで
去年、生誕100年を迎えた。

調べてみた

彼らが20代前半のころ
ちょっと先輩のパーカーの出現で
ニューヨークはBe-Bopが溢れかえっていて
ミュージシャンたちは同じようにそのトレンドを追いかけていた。

デスモンドはその現実にショックを受けたようだけど
だれかの真似に終始するより自分らしく
自分を信じて自分の音楽を貫いたらしい。

お父さんも音楽家だったらしいから
小さいころから音楽の環境はよかったんだろうな。
クラシックも聴いていて
特にストラヴィンスキーが好きで
そのモチーフをソロに使ったりしもているらしい。

ちょっと親近感をもったのは
デスモンドは高校生のころのメイン楽器はクラリネットだったらしいこと。
アート・ペッパーも最初はクラリネット。
土岐さんもそう。

そして、イメージが崩れたところもあって
あの音や音楽のイメージからは想像できなかったけど
気性の激しいところがあったとか
運転が荒っぽかったとか。(笑)

でも、そういうところがあるからこそ
おもしろい音楽になるんだよなー。

結局、コルトレーンに影響されたかどうか、、、
という「THE 答え」的なものは見つからなかったけど
Be-Bop全盛のなかで独自路線を貫いたんだから
それが答えだとおもう。

でも、パーカーとは仲が良かったみたいだけど。

そんなわけで
強い信念をもって
それがBe-Bopの言語だろうが対位法だろうが
とことんやったもん勝ち。
誰に対して勝ち?
それは自分の人生に対して勝ち。


それでは!
グンナイ!絵文字絵文字絵文字


***PS***

ポール・デスモンドの人生を探っていたらとあるサイトを発見し参考にさせていただきました。
どなたのサイト?と思ったらサックス奏者「渕野繁雄」のサイトでした。
このお名前!
わたし、CD持ってたぞ!と思って
聴きながら書いていました。
D0BA37C9-1AA6-47D9-81A5-900A5E204BB0


コメント
[1] 庵爺 | 2021/09/28 21:00
特徴のある3人の、いや4人?のサックス奏者について良くここまで興味を持って調べたね!昔ジャズを聴き始めた頃、ジャズの歴史(油井正一の書いた赤くて結構暑い本)を夢中で読んで気が付いたらミッドナイト、なんて事が何回もあった記憶があるよ。当然ウイスキーとレコードをお供にだけど。麻美ちゃんの表題の発想、切り口が面白いね。そして文中のデスモンドが時流に流されず自分流を貫いた、、この部分が共感を呼びます。私なんか吹き方が良いな、と思うプレーヤーを聴くとすぐ真似しちゃうもんね!軟弱なんだろうね、意思が。
[2] mami | 2021/09/28 22:25
〉庵爺さん
ありがとうございます。ウィスキーとレコードをお供にミッドナイトまでジャズに浸ってるアンジーさんの様子が目に浮かびます。
私はあまのじゃくなので、ジャズの評論??とか思っちゃって、読んだとしてもたぶん心の中では反論したり素直になれないし、その厚い本はたぶん私には読めません。ウィスキーも飲めないしレコードもない。(笑)
name.. :記憶

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